知ってる人は知ってると思いますが、世界選手権の準決勝の組合せは、予選の成績によって以下のように自動的に決定します。
1. 予選1位 vs 予選4位
2. 予選2位 vs 予選3位
予選の順位が実力通りの順位だとすれば、これが一番公平な組合せで、納得行きますよね。
宮岡七段と末国九段が準決勝進出をかけてプレイオフをやっている時に、1位通過のMatthiasが、チャットで「折角1位通過したのに、どっちにしても準決勝の相手は日本人だよ・・・」とこぼしていました。たしかに、かわいそうと言えばかわいそうだなぁ、という気もします。
で、それを聞いたBen Seeleyが面白い案を出してました。
「予選を1位で通過した人が準決勝の対戦相手を指名する」
というものです。確かに、これはこれで面白いですよね。世界選手権のルールが誰によってどのように決まるのか知りませんが、この案、採用されたりしないかなぁ。
Unknown
面白いけど、自動で決まるほうがいいかな。まさか不正はないだろうけど、作為があると変に疑われるから。
ところで、実況見てたら、*****(伏字) Seeleyとかいう偽者が荒らしてました。有名人は変なことされますな。
偽物出没
世界大会の実況みてたら、偽者とか偽情報が出回っていておもしろかったです。
偽物については、ベン・シーリーだけでなく、ブライアン・ローズや為則氏の偽者まで出ていました。特に為則氏の偽者とおぼしき人は、「I am genious」などとのたまってたので、「おめえニセ者だろう」「明らかにニセ者だ」とのカキコが殺到していました。
偽情報もありました。ニセ・ベン・シーリーと思しき人物から「ポール・ラルは死んだ」とのカキコがあり、参加者から「マジかよ」「本当か??」とのカキコが殺到、あわててマーク・タステとおぼしき人が、「いや、ラルは生きてるよ」とカキコするとの一幕がありました。何とも無責任な連中がいたものです。
Unknown
>>大王様
あー、それ見てました。「ラルは死んだ」って言うのを本気にしたら、別の人が、「生きてる」って…。もう誰が荒らしで誰が本物か分からなくて、どっちが本当か分からないまま寝ましたわ。
WOCルールについて
あのシステムは偽者の出現を許してしまうので、参加者のモラルが問われるところですね。度を越えさえしなければ偽が出るのは大物の証拠、ぐらいに思えたりしますが。
それはそうと、Benの提案面白いと思います。
1位通過だったらそれぐらい言えてもよさそう。
思いつきなので精査していませんがそう思います。
はせらさんの懸念については、ちょっと同意ですが。
あと大事なところで、このことに限らずWOCルールに提案する正式手順についてですが、WOCのCouncliについてBenktと今回かなり長時間話してきました。
Benktの話では、これまでは各地域(各国ではなかったと思う)の代表者をCouncilメンバーとして認知してルールについて話してきた、と。
で、日本はアジア太平洋地域というくくりで、これまではオーストラリアのGeoff Hubbardがその役をやっていたけど次回からその役を降りるので、アジアで誰か必要だということになったみたい。
で、今回のメンバーでいうと、とりあえずアジア地域全体像が一番良く見えているのは末國九段かな、と私が言ったので、その後末國九段を交えてこの話をもう一度してきました。
日本だけだったら、中島九段がそういう場にはふさわしいのかな、とも思ったり。いずれにせよ、今回は非公式の話に留めましたが、それでもアジアグランプリ構想などにまで話が及びました。
個人的には、今回こういう話をしてくることができたのがもしかしたら最大の収穫かもしれないと思ってます。概要はこんな感じですが詳しくはまた会った時にでも話しましょう。
アジアグランプリ構想
勢い余って、↑中島九段と書いてしまいました。イヤミではありません。気を悪くされたらごめんなさい。ちょっと(数年)先取りしすぎましたかね?? 段位を間違えるなんて失礼千万、ごめんなさい。申し訳ないことでございます。でも低い方に間違えなくて良かった。
ついでにアジアグランプリ構想について記しておきます。
ヨーロッパグランプリについてはご存知と思います。ご存知ない方のために簡単に書くと、欧州では各国でグランプリと称する大会を年に1回開催し、そこにはどの国の誰が参加してもよい、と。それで優勝以下上位者にポイントを与え、1年間でポイントを多くかき集めた人から順に各国別のWOC代表を決める、みたいな感じです。
ちなみに2009年については、予定の段階では以下のような日程。日付表記は欧州方式で、日・月・年の順。
10-11/01/2009: Italy (Rome)
28/02-01/03/2009: Great Britain (Cambridge)
21-22/03/2009: Spain (Barcelona)
04-05/04/2009: The Netherlands (Alkmaar)
02-03/05/2009: Denmark (Copenhagen)
23-24/05/2009: Sweden (Stockholm)
20-21/06/2009: Poland (Gdansk)
01-02/08/2009: Belgium (Gent)
29-30/08/2009: France (Paris)
26-27/09/2009: Czech Republic (Prague)
ということで、アジアでもこういうのができたらいいな、っていう話なのですが、もちろんすぐには実現できるわけがありません。
欧州とアジアの違いは、まず基本的に地続きでないこと。これまで自然発生的にお互いを行き来する文化が殆ど無いこと。あとは言葉の問題や二国間の政治問題なども少々。
さらに、どこまでをアジアと認めるかというのも大問題で、とりあえず上述のようにオーストラリアと日本は同じ地域という話になっているし、それだけではなく実はイスラエルもアジアだとか、近い将来参加予定のインドももちろんアジアだしとか、そういうことになってくるとアジアグランプリなんて永遠に無理じゃないの? ということになってしまう。
さらに言えば、困難性に対するメリットというか、要は「何のためにそれをやるの?」という原点に立ち返ると、欧州の場合多国間で切磋琢磨することのメリットは非常に大きいわけだけど日本のことだけ考えたら実は別にこういうことをやる必然性はほぼ皆無の恵まれた環境があるわけです。
アジア全域を視野に入れた「オセロの普及発展」ということになるのかなあ。壮大な構想ですよね。
壮大すぎて、なかなか全てを語りつくせませんが、この投稿を目にした誰かに「そういうのいいかも」と思っていただけたなら、或いは遠い将来は実現するのかもしれません。
アジアインターネットオセロ選手権
アジアというくくりとなると、そのカバーする地理的範囲がヨーロッパとは比べ物にならないほど広くなる(アジア太平洋ということになるとなおさら)ので、選手の行き来が比較的容易なことを前提とするような(たとえば、パリオープンだと、北欧の選手が何十時間もかけて車で殴りこみをかけてくる。)ヨーロッパグランプリのような形の大会は難しいでしょう。
しかしながら、アジア全域、またはアジア太平洋地域を視野に入れたオセロ大会は面白いと思います。
幸いなことに、近時のインターネットの発達で、われわれは国境を越えてオセロを楽しむことが日常的にできるようになっています。インターネットを使ったアジア全域を対象としたオセロ大会、すなわち「アジアインターネットオセロ選手権」のようなものも検討すると面白いと思います。これなら比較的開催は容易ではないでしょうか。
アジアの組織
大王様
そのアイディアも語られました。たしかに生オセロは難しそうですがネットを使えばいろいろできそうです。
昨日のコメントはBenktとの雑談をベースに書いたものなので、その後WOFのサイトで組織について調べてみました。
Confederation Asiaとして組織化されているのは、今のところ
(1)連盟組織を持つ国(世界連盟へは組織が加盟)
Australia
China
Hong Kong
Israel
Japan
Malaysia
Singapore
Korea
Thailand
(2)連盟組織を持たない国 (世界連盟には個人が加盟)
India
Indonesia
Kazakhstan
Lebanon/Syria
Taiwan
(3)プレイヤーはいるが世界連盟への個人/組織加盟のない国
Armenia
Bhutan
Iran
Philippines
これらのうち(1)(2)を構成するアジア14カ国をWOFはメンバーとして認めているようで、これらのとりまとめはIsraelがChairmanを務めるとあり、さらに上で述べたAustraliaにはHubbard氏でなくOrtiz氏の名前があります。
どうもBenktの話と符合しないと思い、よくよく考えてみたのですが、どうもこれはスポンサー側のContractに基づく組織のようです。言い換えれば必ずしもプレイヤーの代表組織というわけではなさそう。アジアの国の組織代表は、プレイヤーとしてよく知られた人であったりなかったり、いろいろです。
このような視点でConfederation Europeをみてみると、そこにはよく知られたプレイヤーの名前が多数あり。
つまるところ、欧州ではプレイヤーが直接的に参画して自らルールその他について意見するシステムがこの中にほぼ出来上がっているが、アジアでは必ずしもそうなっていないということがわかってきました。
なぜこのような差が生じているかについては想像の域ですが、欧州ではもともとプレイヤーが自ら運営にも携わり道を切り開いていく必要があった。アジアでは日本以外では世界に通用する選手が出てきたのはここ数年の話で、それ以前は運営その他スポンサーに任せきりという国が多かった。そして日本は・・・ご存知のとおりです。プレイヤーはオセロそのものに専念できる良い環境を享受しつつ、その運営ましてや隣国のことに目を向ける人は、皆無とは言いませんが非常に少ないという事情があります。
理由はともあれ、実態上欧州とアジアではいろいろ違う歴史や文化のもと今の体制があるわけですから、Benktとの話が噛み合わないのも道理です。
今後の方向性については、また大きな話になるので別の機会にしましょう。