組合せに関する細かい話2

組合せというか、ポイントの計算方法にも、若干の修正を入れました。

品川の大会では同勝者のタイブレイクにブライトウェルポイントを
使ってまして、このブライトウェルポイントBPは、以下の式で計算
されます:

  BP = 石数合計 + 対戦相手の勝数合計 × 6

つまり、自分と対戦した人がその後勝星を1つ挙げるごとに、自分に
6ポイント加算されていく、ということになります。

さてここでまず困る(?)のが、不戦勝、不戦敗の扱いです。対戦相手が
いないわけですから、上式の「対戦相手の勝数」をどうしたらよいのか。
現在のSLIMの実装では、この「対戦相手の勝数」を 0 として計算して
います。すると、不戦勝ってとっても損だということになってしまいます。
不戦勝ってのは「全敗の選手に引分勝ち」という扱いになるわけですから。

なのでその分を調整しようと、1回戦でたまたま不戦勝になった場合は
47石取った扱いにしています。「2.5勝の選手に引分勝ち」という扱いですね。

で、本家のPAPPの実装はどうなっているかと言いますと、不戦勝の場合、
石数は32石と計算しつつ、「対戦相手の勝数」に「自分の勝数」を使います。
つまり1回戦で不戦勝になって、残り5試合を4勝1敗で切り抜けた場合、
自身が5勝ということになるので、不戦勝は「5勝の相手に引分勝ち」と
等価になります。確かに、現在のSLIMの実装よりはよさげです。
ってことでこの部分も、PAPPの実装にあわせることにしました。

あともう一つ、不戦勝の他に困ること、それは誰かがなんらかの都合に
より棄権してしまう場合。その棄権する人と対戦済の人にとっては、
その後その棄権する者が1勝するごとに入ってくるはずだった6ポイントが、
一切入ってこなくなります。SLIMではこの場合に特別な扱いはしておらず、
つまりその棄権者が残り全敗したとして普通に計算しています。
一方PAPPでは、この辺もしっかりと作られています。棄権者が出た場合、
その人との対戦結果(勝敗)はそのまま使われるものの、獲得石数は全て
32石とされます。また、「対戦相手の勝数」にその棄権者の勝数は使わずに、
不戦勝と同様「自分の勝数」が使われます。
つまり棄権者と対戦している人は、さかのぼってそれを不戦勝/不戦敗と
同じ扱いにかえるわけです。

ってことでこの部分も、PAPPの実装にあわせてみました。

「組合せに関する細かい話2」への3件のフィードバック

  1. 棄権者
    >32石とされます。また、「対戦相手の勝数」にその棄権者の勝数は使わずに、
    >不戦勝と同様「自分の勝数」が使われます。

    えっ、じゃ第42回 品川シーサイドオープンは優勝だったってことになるの?
    それはちょっと優遇過ぎるのでは?

    不戦勝分も同様に、全体の平均にするとか・・・

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  2. んっと、
    優勝までは行かないんじゃないかしら。
    今のルールでは石川さんは348pts.でしたが、新ルールでは・・・
    小出さんが棄権してるので、石川-小出戦の石数は42石でなく32石として扱われます。なので-10pts。
    相手の勝数から得られるポイントは、小出さんは1勝ってことで、石川さんの勝数(5)が使われるとその差は4。6をかけて+24。

    ってことで、348-10+24で、362pts.ってことになります。つまり新ルールだったら準優勝だった、ということになりますね。

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  3. re:棄権者
    >石川-小出戦の石数は42石でなく32石として

    ちょっと複雑ですね。
    でも自分の成績がよければ、有利になる改正には違いないかな。
    まあ、nakajiさん以前から決めた人がいるわけだし、これ以上つっつくつもりはありません。

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