新オセロ方式検証2

「新オセロ方式検証」に対する「いば。」氏の突っ込みを受けまして、またちょっと違ったシミュレートをば。


実力順位1位の人間が、評価順位1位, 2位, … 8位とされた場合のそれぞれの優勝確率、2位以内に入る確率、… 16位以内に入る確率を求めてみたので紹介します。




































































評価順位 N位以内に入る確率
1 位 2 位 4 位 8 位 16位
1 .309 .489 .673 .851 .964
2 .278 .433 .650 .834 .957
3 .249 .387 .616 .810 .953
4 .231 .361 .595 .799 .950
5 .217 .339 .576 .781 .945
6 .207 .327 .555 .777 .943
7 .203 .306 .538 .767 .938
8 .193 .295 .536 .759 .938

評価順位が下がれば下がるほど組合せが少しずつきつくなるので、当然ですが優勝確率も落ちて行きます。ただ、実力順位1位の人にとっては、評価順位で4位以内に入っていれば、少なくとも通常の新オセロ方式と比較して優勝確率・入賞確率が高くなると言えます。


いば。氏のご指摘どおり、(真の)実力順位と評価順位が一致しないと、先日紹介したシミュレート結果ほどは良い結果は得られないわけですが、上記のように、実力順位と評価順位がある程度近ければ、少なくとも従来方式より優れた結果が得られそうだと言えそうです。


でですね、こういう数字を持ち出しといて何なんですが、要は全日本選手権なり名人戦を、更に「重み」のあるものにしていきたいんですよ。


例えばこういう方式を採用して、評価順位に段位を適用したとすると、短期間で実力を付けて初段ながらも全日本参加を果たした人、こういう人にとってはいきなり全日本で優勝するのが相当困難になるわけですね。1回戦からずーっとチャンピオンクラスと当たり続けるわけですから。で、この人が更に1年頑張って三段に昇段したとしましょう。すると今度は、1回目と比較してぐっと優勝に近づくわけですね。で、その年頑張って五段を取ったとしましょう。すると次の年の全日本では更に勝ちやすくなるわけです。結局のところ、全日本のような大会で優勝するには、通常数年はかかる、みたいな雰囲気になったらいいなぁ、と。


もちろん運をも味方につけた一発の瞬発力も実力だとは思うんですが、こういう、努力の積み重ねが生きるようになったらいいなと思うわけです。一段一段、段級位が上がっていく喜びも更に増すと思うんですね。


そんなわけでこの方式、段位がかなり重要になってきますから、段級位認定基準の見直しも欠かせません。現行の仕組みのまま行って、九段、七段、四段があふれてしまったら、段位順で並べることがあまり意味をなさなくなってしまいますからね。


とゆーことでここ数日、自分の案をいろいろ書いてみましたが、絶対にこれがベストの策だ、と思っているわけではありません。いろんな人の意見を聞いて、なるべく多くの人の賛同を得られる方式が考えられたらいいなと思ってます。

「新オセロ方式検証2」への1件のフィードバック

  1. レベル感は違いますが
    次のような検討ポイントも考えられるかと思います。

    ①クローズド・メジャー開催のススメ。
     今年開催の王座戦はこれに該当するのですが、これまで選抜のメジャー大会(クローズドによる
     連盟主催の頂点大会)なかったですよね。メリットはいろいろ考えられます。
     ・段位、レイト、他メジャー成績等を選抜基準にすれば、段位やランク、大会等にさらなる
      付加価値が生まれる。
     ・擬似的に試合数を増やしたような効果が得られる(基準各々が予選になるようなもの)。
      →「実力」を反映するために最も手っ取り早く、効果の高い方法は「試合数増」でしょう。
       一大会での試合数を増やすには限度があるので、クローズド大会で擬似的に・・・という
       意図です。
    ②オープン/クローズド/セミクローズド各々について、メジャー開催のススメ。
     ・オープン=誰でも参加可(例、名人戦)
     ・クローズド=参加条件あり、選抜選手による大会(例、品川intl.、オールスター、達人戦)
     ・セミ・クローズド=オープンとクローズドの中間(予選オープン、本戦クローズド)(例、全日本)
      (→「正確にはこれオープンでしょ」という学者的つっこみはご勘弁)
     これら各々にメジャー(連盟主催の頂点大会)があれば、特徴を持った大会開催、世界戦代表
     選抜方法が特定の方式に偏ることのリスク分散等によいのではないでしょうか。
    ③手番黒白均衡のススメ。
     対戦相手の組合せ方式はいろいろ検討されているみたいですが、黒白の平等はどうなんでしょう。
     今みたくcomによる序盤研究の緻密さが上がってきたのであれば、対戦相手同様、こちらもかなり
     重要なような、、、(世界戦もなるべく均衡になるよう調整されているようだし)。

    * * *

    走り書きにつき、読みにくさ&説明不足あればすみません。

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